西陣 浄福寺通大黒町

以前の記事でも書きましたが、京都という街は灯りの使い方が上手だと思います。

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きれいな行燈を並べたり、LEDで装飾したりするのも良いですが、本当に京都らしいのはこんな灯りではないでしょうか。

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町家からこぼれる灯りがほんのりと道を照らす。
生活の温もりが外から感じられる。

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今でも機織りの音が聴こえてくる西陣の町。
夜になると静まりかえってしまうけれど、かといって都市特有の無機質さは感じられない。むしろ人々の生活を感じさせる灯り。

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宵闇や織りなすものの様々に








今回の写真は「都ライト」というイベントのものです。けれど大げさなイベントではなく、人々がちょっとその気になれば、各町内で、各家庭で実現できるようなこと。
灯りの美しさを楽しむということが、観光客動員のための「イベント」ではなく、当たり前の「日常」になればと思います。

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この企画は学生さん達が中心になって行なっているとか。それもまた京都らしいことです。

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明日からでも皆さんの家でちょっとした灯りの工夫をしてみませんか。

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梅小路蒸気機関車館 ~ 旧二条駅

旧二条駅舎です。
明治37年に京都鉄道株式会社の本社として建てられたものが、国鉄二条駅となり、そして今は梅小路蒸気機関車館に移築され資料展示館となっています。

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学生時代の私は山陰線とはまったく縁がなく、この二条駅も前をバイクで通りすぎるだけでした。

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それでも映画『蒲田行進曲』にこの二条駅がでてきたのを見つけた時は嬉しくなったのを覚えています。確か銀ちゃんがオープンカーに乗ってこの駅前を通っていくシーンだったのではないでしょうか。
そういえばヤスが小夏を連れて帰った実家最寄りの駅は現在のトロッコ保津峡駅でした。

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つか逝きぬ「ゲゲゲ」にイトツ美智子をり




「亀岡まで大人1枚」
固い切符に駅員さんが鋏を入れる、懐かしい風景です。

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このホームは京都行きだったのでしょうか。

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駅舎にも余生あるらし秋に入る






隣の建物には蒸気機関車がたくさん。

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それにしても『蒸気機関車館』に来ながらSLに目もくれず駅舎の写真ばかりを撮っている私って変ですか?


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カモシネマ

夏休みの夜、小学校の校庭で校舎をスクリーンにして映画を見ませんでしたか?
そんなイベントが鴨川で開催されました。「カモシネマ」です。毎年この時期、鴨川の河原にスクリーンが出現します。

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今年の上映作品はみうらじゅん原作・田口トモロヲ監督の「色即ぜねれいしょん」。過去には「パッチギ!」、「サマータイムマシンブルース」、「フラガール」、「時をかける少女」、「僕たちと駐在さんの700日戦争」が上映されています。
いかにも学生さん達が主催しているという感じがしますね。

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昼間はまだまだ暑い日が続いていますが、夜の河原は心地よい涼しい風が通っています。
草の上に寝転がって映画を楽しむのも良いものです。
主催の「カモシネマ実行委員会」のみなさん、ありがとうございました。

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月明り頼りに記すアンケート


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真如堂 ~ 随縁の庭

真如堂に新しいお庭ができたということで行ってみました。
『隋縁の庭』です。

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以下掲示されていた説明文から。
「隋縁」とは「隋縁真如」の略で、「真理が縁に従って種々の相を生じること」、つまり「真理は絶対不変でも、それが条件によって様々な姿を見せること」をいう仏教の言葉です。
この庭は背後にある仏殿に付けられた四つ目の家紋をモチーフに、葛石で仕切られた中の「四つ目」が、白川砂、さび砂利、黒砂利、たたき、苔で囲まれたりすることによって、ある時は菱形になったり、様々な様相を見せています。また、天候や日差しの当たり方によっても姿を変え、その様子はまさに「隋縁」です。加えて、様々な仏縁に因ってこの庭が出来上がったことも「隋縁」と言えるでしょう。








こちらがそのモチーフとなった家紋。

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このお庭の設計は重森千青(しげもりちさお)氏。東福寺の方丈庭園で有名な重森三玲氏のお孫さんです。
いかにも重森流のモダンなお庭です。

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盂蘭盆会三玲の孫に三玲の血





こちらは『涅槃の庭』です。
向かって左(北)を頭にしたお釈迦さまが右脇を下にして横たわり、その回りを弟子や生類たちが囲んで嘆き悲しんでいる様子が、石によって表現されています。
東山三十六峯を借景にしていますが、その山の姿もまたお釈迦さまを表しているそうです。

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京都のあちこちできれいに咲いていた百日紅の花も、そろそろ散り始めでしょうか。

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真如堂に行ったことがある方は分るでしょう。この階段の下が境内散策用の抜け道になっています。

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いつもは無料で境内を散歩させていただいていますが、たまには拝観料を払って見せていただくのも良いものです。

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『隋縁の庭』の説明文で気になったことがあったのでちょっと調べてみました。
お暇な方 興味がある方はこちらをどうぞ。

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五山送り火 Part5 ~ 左大文字

五山送り火の翌朝の左大文字を登ってきました。

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昨年送り火のお山を順番に登って回りました。「大文字」、「」、「舟形」は登ることができたのですが、「妙」と「鳥居形」は山に入ることができませんでした。(詳しくはそれぞれをクリックして詳細をご覧になってください。)
そして今回の「左大文字」です。こちらは普段は入ることができませんが、送り火の翌日だけは許されているのです。これでようやく「五山送り火 Part5」として完結することができました。

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火床は今まで見た他のお山とはまた違ったもので、立派な石組がされていました。
魔除け・厄除けになるとのことでこの消し炭をいただきに大勢の方が登ってらっしゃいます。

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昨夜は人々のいろんな思いを込めて送り火が燃え盛ったのでしょう。

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麓からほんの10分程度登っただけですが、京都市内を一望できます。
パノラマ写真を作ってみましたのでご覧ください。
クリックすると別ウィンドウが開きますので、さらにクリックすると拡大表示します。

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左大文字への登り方は金閣寺北側のカルメル会修道院の門を入って進んでいくと、さらに奥に大文字への小道が現れます。保存会の方が後片付けをする間だけ我々も入ることができるようです。私は9時頃からに登りましたが、おそらく午後には閉まってしまうと思われます。
ぜひ来年には登ってみてください。


夏の果ご苦労さまと言ふばかり


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残暑お見舞い申し上げます

まだまだ暑い日が続いておりますが、ちょっと涼しげな写真をお届けします。

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京都ホテルオークラ前の路上で氷のイルカが2頭泳いでいました。

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予め屋内で形を整えておいた各パーツを屋外で組み合わせた後、のみで調整をしています。

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蒸し暑い京都の街に爽やかな風を持ってきてくれました。

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帰省子を送りて会ひぬイルカかな



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京の七夕 堀川会場

「京の七夕」、先日の鴨川会場に続いて堀川会場へも行ってきました。
この日は台風の影響で朝は豪雨だったのですが、夜にはすっかり雨は上がっていました。

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昨年きれいに改修された堀川の遊歩道にイルミネーションが施されています。

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鴨川会場よりもこの堀川会場の方がイルミネーションはきれいでした。

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ポスターにもなっている天の川です。せせらぎには青色LEDをしこんだボールが流れています。

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星を見に流星群の降る夜に





友禅流しをイメージした展示です。
ライトが様々な色に変化し幻想的な世界に導いてくれます。

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京都は灯りの使い方がとても上手だと感じます。
街灯もやたら明るくするのではなく暗さを上手く使っていますし、お店や個人のお宅でも間接照明を取り入れたり灯りの色を白ではなく黄色系にしていたりして、雰囲気のある夜の景色を作っています。そしてそれが観光スポットだけでなく普通の住宅街でも感じられ、「灯りの文化」が根付いていると思います。
昼間の京都観光もいいですが、ぜひ夜の街歩きも楽しんでみてください。

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京の七夕 鴨川会場

「京の七夕」が8月6日から15日まで開催されています。
鴨川と堀川の2か所で行なわれているのですが、鴨川会場へ行ってきました。

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鴨川右岸の御池大橋から四条大橋の間でさまざまなイベントが開催されています。
三条を下がった辺りでは、鴨川河原に流れている小さな川、みそそぎ川で笹飾りにLEDのイルミネーションが輝いています。

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友禅流しの実演も行なわれていました。
友禅の製作工程のひとつで水のなかに生地をさらし、生地についた糊や余分な染料を水で洗い流す作業です。
かつては鴨川や堀川でも盛んに行なわれていたそうです。

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鴨川の水がきれいだからこんなことができるのでしょう。
150万都市の中心部を流れる川で鮎釣りができるというのは本当に凄いことだと思います。

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河原にはいろいろな夜店がでています。
普通の祭りと違うのは、芸能や文化の体験コーナーがあったり、各都道府県の県人会による名産品や食べ物の販売があったりして、冷やかして回っても結構楽しめます。
ビールもいつもの祭りよりは若干安いようです。

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新涼や北から並ぶ県人会






御池と三条の間では風鈴灯が飾られています。
灯りや音色はもちろんですが、お香も焚いてあり目・鼻・耳で楽しむことができます。

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期間中には堀川会場にも行ってみたいと思います。


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相国寺

朝の涼しいうちにと、相国寺を散歩してきました。

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さすがに京都五山のひとつ。屋根も迫力があります。

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塔頭の一つ、林光院さんです。先日の京都迎賓館でも見かけた五七の桐紋がここにも。足利氏の紋が五七の桐なので、この林光院が足利義満の第2子である足利義嗣の菩提を弔うために建てられたことに関係するのでしょう。

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学生時代、この林光院さんに友人が下宿していました。
確か20畳ほどの部屋(もっと広かったかもしれません)に一人で住み、暖房は電気こたつだけ。とても寒々としていたのを思い出します。








と、思っているとそいつに出会いました。
おーい、今村、元気か?

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強面の友に泣きし子はや二十歳







冗談はさておき、清々しい空気の中のお寺散策は良いものです。

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やはりお寺には蓮が似合います。

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京都迎賓館

京都御所の中にあまり目立たずにひっそりと迎賓館があります。
普段は固く門を閉ざし、我々はその中を窺い知ることはできません。

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しかし
今回その中に潜入することができました。
それは…







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一般公開!
かなりの倍率だそうですが、運良く当選しました。
というわけで迎賓館にでかけてきました。



館内は制限があるものの写真撮影OK。
なのですが、案内には注意書きが…。
「撮影された写真のホームページ・ブログ等への掲載は固くお断りします」



というわけで今回は異例のことながら文字でお伝えいたします。



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当然のことながら我々は正門から入ることはできません。
南門、おそらくここは普段は資材の搬入等に使われるのでしょう、ここから入ってまずはセキュリティチェックを受けます。
参観証の確認、身分証明書の提示、かばんの中のチェック、金属探知機でのボディチェック。そしてカメラ以外の持ち物はロッカーに預けます。







玄関から建物内部に入ります。
正面には大きな生け花が。花瓶も確かすごい人の作品だったのですが、すみません誰だか忘れてしまいました。
館内のあちこちに花が活けてありますが、その置き台も見事な漆塗りです。







まず最初にあるのが「聚楽の間」
ここはロビー溜りとして位置付けられる空間で、晩餐会や大臣会合などが行なわれる際に、随行員の待合とするなどの多目的に利用されています。

椅子は「京指物」の技能と有職織の布地を使ったもの。随行員用といってもとても立派なものです。
もちろん、ここに座ることはできません。というより壁や装飾物一切に触れるこてはできず、廊下も養生してあるところからはみ出すこともできません。

部屋の中ほどにある飾り台には、漆、螺鈿などが施され、その上に人間国宝の早川尚古斎氏による竹工芸の花籃が置かれています。







次にあるのが「夕映の間」
東西の壁面を、綴織りの技法で製作された織物が飾られています。縦2.3m、横8.6mの立派なもので日本画家の箱崎睦昌氏の下絵によるものです。東側が京都の東にそびえる比叡山を月が照らしている「比叡月映」、西側が京都の西に連なる愛宕山に夕日が沈む様を描いた「愛宕夕照」。







「藤の間」は京都迎賓館で最も大きな部屋で、洋食の晩餐会や歓迎セレモニーの会場として使用されます。
壁にはやはり織物が。壁面は四季の花をあしらった綴れ織(西陣織)で下絵は鹿見喜陌氏で題は「麗花」です。
この部屋には舞台があり、能や琴の演奏、雅楽などが披露されます。







最後に見学したのが「桐の間」
日本間です。圧巻なのは中央のテーブル。長さ12mで見事な漆が施されています。おそらく一枚板でしょう。
こんなテーブルだと傷がつかないかと心配で落ち着いて食事をすることもできないと思ってしまうのは、庶民の性でしょうか。横にあったサービス台も見事な漆です。

座椅子の背には「五七の桐文」。これは明治以来の日本国政府の紋章です。
釘隠しや襖の唐紙にもこの紋が使われていました。







この後、庭に架かる「廊橋」を通って玄関に戻ります。

骨董を集めた博物館ではなく、現代の日本文化の最高水準を見せようとしているという印象を受けました。きっと物凄い予算がつぎ込まれているのでしょうが、こんな施設があっても良いのではないでしょうか。桂離宮がけっして無駄ではないように、この迎賓館も後世にとって意味深いものとなって欲しいものです。







今回は文字ばかりですみません。
ぜひこちらもご覧ください。

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プロフィール

GAUCHE3383

Author:GAUCHE3383
2015年7月に京都から武蔵野の地に引っ越してきました。

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