琵琶湖疏水を歩く

昨年秋に銀閣寺前から琵琶湖疏水分線沿いを歩いてみましたが、今回は新緑を楽しみながら源流の琵琶湖方面へ遡ってみました。
スタートは南禅寺です。

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南禅寺境内にある洋風の構築物「水路閣」。この辺りは殺人事件多発地帯です。いえ、テレビの中の話ですが。

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水路閣の上を水が流れています。これが疏水の分線です。

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インクラインの最上部。船を運ぶためのレールが始まっています。

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右が第1疏水,左が第2疏水。ここで合流してほとんどは蹴上から岡崎を通って鴨川に流れますが、一部が先ほどの水路閣から哲学の道を経て北上します。

第1疏水にはいくつかのトンネルがあり、それぞれの入り口には明治の元勲が書いた扁額が掲げられています。
この先にある第3トンネルの西側入り口は

 美哉山河   三条實美
 うるわしきかなさんが

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この第3トンネルは結構長く、道は日向大神宮を通って山越えとなります。
この道で第3トンネルの東側入り口に出るつもりが間違って東山サナトリウムの裏手に出てしまいました。さすがに手元の道路地図にはこの山道は載っていませんでしたので。







第3トンネル東側

 過雨看松色   松方正義
 かうしょうしょくをみる

時雨が過ぎるといちだんと鮮やかな松の緑をみることができる


手前にある鉄柵で囲まれた橋は日本で最初の鉄筋コンクリート製の橋だそうです。

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第2トンネル西側。

 隨山到水源   西郷従道
 やまにしたがいすいげんにいたる

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第2トンネル東側

 仁以山悦智為水歓   井上 馨
 じんはやまをもってよろこび ちはみずをなしてよろこぶ

仁者は動かない山を悦び,智者は流れゆく水を為すを歓びとする

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新緑がとても美しく、楽しく歩くことができました。

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新緑や明治の事業美しき








本圀寺に渡る橋。緑の中に朱が映えています。
右側は天智天皇陵。だからこの辺の地名は御陵(みささぎ)。

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諸羽トンネル西側。このトンネルは昭和になってからできたものなので扁額は掲げられていません。
元の疏水だっとところは埋め立てられて道や公園になっています。

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諸羽トンネル東側
「おっちゃん、疏水は魚釣り禁止やで。」

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山科の藤尾あたりです。ここから先は長い第1トンネルとなります。道は小関越の山道になります。

第1トンネル西側の扁額は
 廓其有容   山縣有朋
 かくとしてそれかたちあり

悠久の水をたたえ,悠然とした疏水のひろがりは,大きな人間の器量をあらわしている

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正面の山が三井寺です。琵琶湖疏水はその下を第1トンネルとなります。
疏水の上を京阪の石山坂本線が通っています。

第1トンネル東側の扁額は
 氣象萬千   伊藤博文
 きしょうばんせん

千変万化する氣象と風景の変化はすばらしい

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大津港。ここから琵琶湖の水が疏水に流れ込みます。
その浜には旧制第三高等学校ボート部の艇庫が。現在は京大の「神陵ヨットクラブ」が使用しています。神陵とは吉田山のことです。
♪われは湖の子 さすらいの♪

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夏近き湖の艇庫に迎へらる

長い記事に最後までお付き合いいただきありがとうございました。
南禅寺から山科まで行くつもりだったのですが、結局琵琶湖まで歩いてしまいました。
心配していた筋肉痛も、翌日翌々日にもなくほっとしています。

健脚が取柄のふたり山笑ふ

新緑の美しいこの季節、ぜひゴールデンウィークにお出かけください。

 
もしこの記事を読んで同じように行かれるのなら、下記の地図を参考にして日向大神宮から第3トンネル東側に抜ける道に注意してください。(地図は拡大できます)


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32はインクラインの上部です。そこを過ぎて日向大神宮(33-1)を抜け34まで来ます。
ここに右は遥拝所、左が大文字山、前は山科の看板があります。これが曲者です。山科方面に急な道を下るとほとんど人が通っていない沢道で一人で歩くにはちょっと不気味なところです。で、私のように東山サナトリウムの裏手の方にでてしまいます。正解は大文字方面に行き、39から緑の道を行きその先で右に折れるというものです。
山科側からは第3トンネル東口のすぐ横に登っていく道があるので分りやすいのですが、蹴上側からだと注意が必要です。

疏水沿いの道はまったく問題ありませんが、第3トンネルを超える部分は山道なのでハイヒールなどでお出かけになるのはやめてください。


テーマ : 京都
ジャンル : 地域情報

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疎水

こんにちは。

峠を越えられたのですか?
以前私はこの峠を知らなくて、
パンプスで超えてしまいました。。。
戻るに戻れず、行くに行けず。。。みたいな?
そんな感じでした。
このときは、水が羨ましく思いました。
人のトンネルはなかったから。。

こんにちは

綺麗な写真と疎水の説明 ありがとう御座いました。

新緑綺麗ですね。連休中にいかねば。

ポチっと

マハ さんへ

頑張りました。
というより、緑を楽しみながらゆっくり歩いていたらそれほど疲れませんでした。

以前どこかのTV番組で琵琶湖側からずっとボートでたどるというのを見た記憶があります。
桜、新緑、紅葉それぞれのシーズンでとても素晴らしい眺めだと思います。
一般向けの体験会をしてくれたら面白いのですけれどね。

えへへ さんへ

連休の間は天気が良さそうなのでぜひお出かけください。

記事の続きをアップしましたのでぜひ参考にしてください。
山科部分だけを行くのもお勧めです。

拍手!!

いやー、素晴らしい。
あそこはとてもきれいでおもむきのあるところだなとは思っていましたが、
京都の伝統と近代化の不思議なバランスを写真で表現されて、
とても楽しめました。
ありがとうございました。

Re: 拍手!!

ありがとうございます。

しかし、ちょっと誉めすぎですね。
何だか落ち着きません。
まぁ、これからもよろしくお願いします。

素敵な会のご案内をいただきながら返事もせずに申し訳ありません。
ご盛会をお祈りいたします。

実は

敦賀のリサイタルはチケットが前売りで完売しちゃいまして、
当日券なしということになってしまいました。
ご連絡しようと思っていたところでした。
こちらこそ申し訳ありませんでした。
プロフィール

GAUCHE3383

Author:GAUCHE3383
2015年7月に京都から武蔵野の地に引っ越してきました。

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